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【遮音性能】LL-35・LL-40防音マットの不都合な真実

賃貸マンションにお住まいの方で、子供が出す足音に悩んでいる方も多いと思います。

私自身も子供の足音で苦情3回もらったため、少しでも効果のある防音マットを探すため散々ネット検索をしてきました。

そこで目にするのが「静床ライト」「静床プレミア」「防音専科MUTE」などの防音マット。

これらの商品ページには遮音性能を表す「LL-35」や「LL-40」といった等級表記があり「ほとんど聞こえない」「まず聞こえない」状態になるとのこと。

等級音の目安
LL-60発生音がかなり気になる
LL-55発生音が気になる
LL-50聞こえる
LL-45小さく聞こえる
LL-40ほとんど聞こえない
LL-35通常ではまず聞こえない

しかしながら、防音マットの口コミを見てみると、「結構響きます」や「これだけでは不十分」と声が散見されます。

私も「LL-35」の防音専科MUTEを敷きましたが、どうやら階下に響いているようです。(引っ越し時の挨拶時に判明)

なぜこうしたことになるのか?

本記事では防音マットを販売している会社が知ってほしくないであろう不都合な真実をご紹介いたします。

目次

【遮音性能】LL-35・LL-40防音マットの不都合な真実

まず防音マットの商品ページによくある「LL-○○」という表記は軽量床衝撃音に対する遮音評価です。

軽量床衝撃音とは、ものを落とした時のカキンといった音やイスの移動する音などを指します。一方で子供の足音は”重量床衝撃音”に分類され「LH-○○」と表記されます。

遮音等級表記音の種類
軽量床衝撃音
※Light weight
LLイスの移動音・物を落とす音
重量床衝撃音
※Heavy weight
LH子供の足音。飛び跳ねる音

つまり、各防音マットの商品説明ページは軽量床衝撃音に対する遮音性能を出しているだけであって、子供の足音(重量床衝撃音)に対する遮音性能は出していないわけです。

参考までに有名な防音マットの会社が公開している遮音等級をご紹介いたします。

静床ライトLL-40
静床プレミアLL-40
防音専科MUTELL-35

そして下記が日本建築学会の公表している遮音等級です。しっかりと「LL-○○」と「LH-○○」に分けられています。

https://www.i-kankyo.com/securewp/wp-content/uploads/2021/12/yukasyougekion.pdf

子供の足音は重量床衝撃音(LH)に該当するので、LL値が高いからと言って子供の足音が全く聞こえなくなるわけではありません。

このLL表記が期待と効果のギャップを生んでいる部分だと思います。

※以下は防音専科MUTEの口コミですので参考までに掲載しておきます。

時々子供がジャンプすると結構な低音が鳴り響くので、これは防げてないな、と思うのですが、トコトコ歩く感じの音はほとんどしなくなりました。

https://huu.works/

子どもの足音対策におおむね満足。

ただ、口コミが非常に良かったので、もっと音がしないかと思っていた。

https://huu.works/

防音専科MUTEはLL-35で「通常ではまず聞こえない」と書いてあるわけですから、それは足音対策に期待をしてしまいますよね。

また先ほどのデータを見て思ったのが、わたしはてっきり「LL-35」が一番上の防音性能なのかと思って居ましたが、どうやら「LL-30」まであるようです。これもまたわかりにくいというか誤解させる表記ですよね。

LL-35やLL-40でも子供の足音は軽減される

LL表記の防音マットでは子供の足音に効果がないというつもりは全くありません。

私はLL-35の防音専科MUTEを20万円分購入しましたが、結果としてはかなり満足しています。子供の足音もコルクマットとは比にならないくらい軽減されますし、見た目もスタイリッシュ。
※口コミも書きましたので、子供の足音に悩んでいる方は参考に見てください。

ただし、LL-35(通常ではまず聞こえない)やLL-40(ほとんど聞こえない)という表記は、あくまでも軽量床衝撃音に対するものであることを知っておかないと、せっかくの防音対策が無駄になってしまうかの可能性があるということです。

通常ではまず聞こえない(LL-35)と記載があるからといって、子供を走らせたり、ジャンプさせたりすると当然苦情に繋がりますし、さらに防音対策をしなければいけない可能性すらあります。

LH-○○の防音マットは販売されていない?

わたしの調べたところ、LH-○○の表記されている防音マットは楽天・AMAZONでは販売されていませんでした。

そもそもLHは重量床衝撃音に対する遮音性能のため、防音マットなどの商品ではなく、建物を建築するときの指標だと思われます。

そのため、一般的に流通している防音マットで最大限防音効果を高めたい場合は、LL値の低い防音マットを選ぶのが一番良いと思います。

何度も言いますが、LL値は計量衝撃音に対する遮音性能であることは忘れずに。

まとめ

  • LL-○○という表記は軽量床衝撃音に対する遮音性能
  • 子供の足音は重量床衝撃音
  • 重量床衝撃音はLH-○○という指標
  • 遮音性能LL-30が最大値(LL-35ではない)
  • LHの防音マットは調べたけど存在しない

子供の足音対策に頭を悩ませている方の参考になれば幸いです。

ちなみに私はLL-35の防音専科MUTEを敷いてます。

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この記事を書いた人

都内マンション在住の30代。防音対策を中心に生活に良いと思った情報を発信していきます。

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