- 賃貸マンションだから簡単に防音対策したい
- 苦情が来たから防音でコルクマットを購入しようか悩んでいる
- コルクマットが防音によいみたいだけど実際にどうなの?
わたしは子供の足音に対する苦情をきっかけに、リビングから廊下、寝室までほぼすべてにコルクマットで防音対策を行いました。
これまで購入してきたコルクマットは約8万円分。総数でいうと400枚以上購入しています。
これだけコルクマットを購入してきて感じたメリットやデメリット。そして気になる防音効果を実体験ベースでご紹介いたします。
コルクマットの防音効果は意味がない?実体験から感じたこと
結論としては、コルクマットは”子供の足音対策”にはほぼ意味がありません。
プロフィールにもありますが、わたしは3回苦情をもらっており、そのたびにコルクマットを二重、三重にと対策してきましたが、子供の足音に対する防音効果がありませんでした。
数は苦情をもらうたびに対策して、コルクマットを3重にしたときの図です。コルクマットの下に1.2mmの遮音シートを引いてみましたがまるで意味がありませんでした。
多くのコルクマットの商品商品ページを見ると「防音」とありますが、これはあくまでも軽量衝撃音に対するもので、子供の重量衝撃音にはほぼ意味がないと言えます。
コルクマットの遮音等級はLL45(小さく聞こえる)
防音性能の基準を図るために、遮音等級が用いられます。
遮音等級は数字が低ければ低いほど防音性能が高いとされていますが、コルクマットはLL45です。
この図はわたしもコルクマットを購入する前に見ましたが、「上から3番目のLL45じゃん」「小さく聞こえるくらいなら・・」と思ってしまうと痛い目をみます。
子供の足音はLL35でも結構響きます。(経験済み)
コルクマットで防げるものは軽量床衝撃音
コルクマットで防げるものはものを落とした時などの軽量床衝撃音です。
- スプーンなどの金属加工品
- 子供のおもちゃを落とした時の音
- イスなどものを引きづるような音
例えばスプーンを床に落とした時の「カーン」「カツーン」という音はコルクマットで防ぐことができます。
子供の足音は”重量床衝撃音”なのでコルクマットでは防げない
反対に防げないものは子供のドスドスとした歩く音などの重量床衝撃音です。
- 子供の足音(歩く・走る音)
- 大きなものを落とした時の音
- ジャンプして着地したときのおと
これはコルクマットでは絶対に防げません。これは言い切ります。
※なぜなら私はコルクマットを三重(4cm)にしても階下からの苦情が止まらなかったため。
では重量床衝撃音を防ぐためにはどうすればよいのかというと、物理的にマンションの床の厚さ(スラブ厚)を厚くする以外方法がありません。
賃貸マンションでは大規模工事は不可能ですから、重量床衝撃音は防げません。
コルクマットを使用して個人的に感じたメリット
じゃあコルクマットは防音に意味ないやんと思うかもしれませんが、コルクマット自体にはたくさんのメリットがあります。
価格が安いため安価に軽量床衝撃音対策ができる
先述した通り、物を落とした時などの軽量床衝撃音にコルクマットは有効です。意外と軽量床衝撃音「カーン」という音も階下に響くため、頻度が高いと苦情のきっかけになります。
大人でも物を落とすことはありますから、こうした軽量床衝撃音を防げるのは大きなメリットです。私自身、ものをホイっと投げたり、落としたりすること自体はコルクマットのおかげで気にならなくなりました。
またコルクマットは6畳でも10,000円以下で購入できるので、安価で対策できる点もメリットです。
汚れてもあまり気にならない
コルクマットは茶色い色をしているため、あまり汚れやほこりが目立ちません。コルクマットには大粒・小粒といった種類があり、わたしはどちらも購入しましたが、大粒のほうが汚れが目立たなかったように思えます。
またコルクマットは汚れたり、へこんだりしても部分的に取り換えることができるため、すぐにきれいになる点もコルクマットのメリットです。
床冷えを防ぐことができる
冬場などのと床冷えにもコルクマットは効果的です。冷たいフローリングの上に敷くので、冷たさを感じることがなく、冷気をブロックしてくれます。
床からの冷気がブロックされるので、エアコンなどの光熱費が浮く点もメリットです。
子供がゴロゴロ転がっても安心
フローリングに転がると、ゴツゴツして体が痛くなりますが、コルクマットさえあれば、寝転がることも可能です。子供がいる家庭であれば、コルクマットのうえでゴロゴロ寝転がることもできます。
個人的には子供やお年寄りの転倒防止(予防)にもおすすめです!
バリエーションが豊富
楽天・AMAZONで調べていただければわかる通り、コルクマットはサイズ・厚みなどの種類が豊富です。
一般的なサイズは45×45の1cm、30×30の8mmなどですが、厚みが選べると、扉の下の隙間に敷くこともできるのでもれなく防音対策をすることができます。
コルクマットのデメリット
- 子供の足音対策にはほぼ効果がない
- 見た目が安っぽいため、インテリアが台無しになる
- 処分が結構大変
先述した通り、コルクマットでは重量床衝撃音にほぼ効果がありません。
またコルクマットは繋目があることから、部屋が安っぽくなってしまい、なんとなくテンションが上がらず、片付ける気にもならない点もデメリットです。
私は引っ越しの際に約400枚のコルクマットを処分したのですがめちゃくちゃ大変でした。
多くのコルクマットでは隅っこ用のサイドパーツがついていますが、サイドパーツの8割は使わないので、ゴミがたくさん出る点もデメリットでしょう。
どうしてもコルクマットで子供の足音対策をしたい場合
予算の都合でどうしてもコルクマットで重量床衝撃音も防ぎたい場合は、コルクマットを二重にするのではなく、もっとクッション性の高いを下敷きを購入することをおすすめします。
▼おすすめの商品
- カーペットアンダーレイ
- ハイクッション
- チップクッション
上記のように調べるとカーペット用の下敷きが出てきます。
価格はピンキリですが、下記の商品であれば、なんと横91cm長さ10m厚さ8mmで9,878円です。
カーペットアンダーレイ・ハイクッション(Y)防音・断熱・吸音材シート 10M巻き 約91cm×1000cm 日本製
ピアリビングの足音マットは効果を実感できなかった
ちなみに私は4mmのコルクマットの下にピアリビングの足音マットを購入しましたが、あまり効果を実感しませんでした。
効果がなかったというより、33,000円もしたのに期待していたほどではなかったというのが正しいかもしれません。
足音マットの現物写真は引っ越し時に処分してしまったため画像はないですが、購入履歴を載せておきます。
部屋ごとでわけることをおすすめ
ちなみに我が家では新居で、よく使用するリビングは防音専科MUTE。寝室や子供のおもちゃを置く場所はコルクマットと使い分けています。
コルクマットの繋目がやや目立ちますね。
効果のある防音マットは高いですから、すべてに敷くのではなくコルクマットをうまく活用しながら防音対策をすることをおすすめします。
まとめ
- コルクマットは軽量床衝撃音には有効
- コルクマットは子供の足音(重量床衝撃音)には無料
- 重ねてもあまり防音効果は上がらない
- コルクマットで子供の足音対策をしたいなら、クッション性の高い下敷きがおすすめ
わたしはコルクマットで子供の足音対策をしようとしましたが、ほぼ意味がなかったです。
考えて見れば子供のドスドス音にたった1cmのコルクを敷いたところでかわるわけがありません。
もし本気で対策をしようと思うのであれば、コルクマットの下にハイクッションを敷くか、覚悟を決めて防音効果の高い防音マットを購入することをおすすめします。